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第47回日本歯内療法学会学術大会 The 1st AEROC-JEA Joint Meeting

大会長挨拶

Tradition and Innovation
~歯内療法、次の百年を考える~

第47回日本歯内療法学会学術大会
The 1st AEROC-JEA Joint Meeting
大会長 前田 英史(九州大学大学院歯学研究院 歯科保存学研究分野)

 この度、2026年7月11日(土)~12日(日)に、第47回日本歯内療法学会学術大会ならびに第1回日台合同歯内療法学会学術大会を福岡国際会議場(福岡市)で開催させていただきます。九州大学 大学院歯学研究院 口腔機能修復学講座 歯科保存学研究分野 医局員一同、皆様をお迎えすべく鋭意準備を進めております。

 本大会のテーマは、医局員の総意で、「Tradition and Innovation ~歯内療法、次の百年を考える~」といたしました。歯内療法は、治療の流れは、昔と今で大きく変わってはいませんが、その治療の各ステップは、新しい機器類の登場によって、精度が大きく向上し、明らかに成功率の亢進に繋がっています。歯の維持と全身の健康とは密接に繋がっており、人生百年時代といわれる今、歯内治療がこれに貢献し、国民の健康を支えるのは明らかです。今後も、歯内治療の手順に大きな変更はないと思われますが、特殊な技術力ではなく、誰もが正確に治療が行える方向に向かっていくのは間違いないと思います。こうした方向性を踏まえてテーマが決定しました。

 今回、特別講演でお招きする、テキサス大学ヘルスサイエンスセンター・サンアントニオ校の歯内治療学分野の教授Anibal Diogenes先生は、Kenneth M. Hargreaves先生の後任で、歯内療法に関連した基礎研究から臨床研究に至るまで幅広い業績があり、今回のテーマに即したご講演を行っていただく予定です。

 そして、今回が第1回目となる、日台合同歯内療法学会を開催いたします。これは、2025年に台湾歯内療法学会(AEROC)と国際交流協定を締結したことによります。AEROCの代表の先生に招待講演を行っていただき、また優秀ポスター発表の審査も計画しており、AEROCとJEAの交流が深まる端緒になることを期待しています。

 また、シンポジウムでは、「これからの歯科医療を考える」というテーマで、豊福明教授(東京科学大学)、森山雅文教授(九州大学)、押村憲昭先生(かすもり・おしむら歯科 口腔機能クリニック)の3名の先生に、ご講演いただきます。

 それから、日本専門医機構の共通研修(研修区分②患者・医療者関係の構築)として、個人情報保護に関する倫理講習会を、中島直樹教授(九州大学)ご講演いただきます。他多数の企画をご用意しております。

福岡の街は、この時期は、博多の3大お祭りの1つである山笠一色となって、街全体が活気づいています。学びに、食に、お祭りに、と福岡の街を存分に満喫していただきたく存じます。皆様のご来福を医局員一同心よりお待ちしております。